作詞:日山尚/作曲:霜月はるか/編曲:MANYO
蒼色に染まる空と風の跡
絵に描かれた落日を塗り直す筆に
何を求めて 僕たちは現実(ここ)に迷うのだろう
散りゆく花片に弄(いじ)られた心は巡る
目指す場所もなく ただ君の眼は隠れた月に背いたまま
偽りの虚空へと両の腕を掲げる
不確かなものに紛れて 真実を謳う術もない
それは痛みを棄てた 君だけが微笑む世界
金色が灯る湖(うみ)と雨の跡
絵に描かれた楽園へ漕ぎ出す方舟(ふね)で
何を為すため 僕たちは現実(ここ)に戻るのだろう
滴る雫に探られた躯(からだ)は竦む
祈る場所もなく ただ君の眼は凍てつく刻を留めたまま
偽りの時計から漏れる音に呑まれる
不確かな夢に侵され 真実が狂い続けても
深い眠りの底で 誰もが帰り着く Lip-Aura(はな)
指先に淀むのは 熱のない君の姿(まぼろし)
逆廻る景色に 幾重にも色を乗せよう…
限りなく ただ僕たちは己の影を演じるため
偽りの大地だと知りながらも目覚める
不確かなものに汚れて 真実を胸に抱けばいい
これは言葉を棄てた 僕の手が象る世界