流転(るてん)の 果てにて 陵(おか)されたのは
禁忌(きんき)の 蜜月(みつげつ)
夫妻(おとめ)の 埋草(うめくさ) 二刀(にとう)の 蔭間(かげま)
殖(うま)ふは 末裔(すえ)の 殃禍(おうか)
「恨(うら)むことで 何を果たせるの」
惑(まど)う 聲(こえ)は 只(ただ) 遠(とお)く
良き こと 聞く
其の 願い 半(なか)ばで
頸(くび)よ 踊(おど)れ
下天(げてん)の 流刑地(るけいち) 埋(うず)もれたのは
懺悔(ざんげ)の 沐浴(もくよく)
処女(おとめ)の 落胤(らくいん) 償(まど)いの 鬼子(おにご)
珠艶(しゅえん)に 生(お)い立(た)つ
「奪(うば)うことで 何を得られるの」
逆(さか)ふ 聲(こえ)は 只(ただ) 響(ひび)く
斧(よき) 琴(こと) 菊(きく)
此(こ)の 手に 還(かえ)るまで
縊(くび)り 嗤(わら)う
「恨(うら)むことで 何を果たせるの」
惑(まど)う 聲(こえ)は 未(ま)だ 遠(とお)く
憂(う)き こと 聞け
此(こ)の 黒い 呪(かしり)よ
冥府(やみ)に 沈(しず)め