夕焼け小や焼けの 赤とんぼ お負われて見たのは いつの日か 山の畑の 桑の実を 小籠につ摘んだは まぼろしか 十五で姐やは 嫁に行き お里のたよりも 絶えはてた 夕焼け小焼けの 赤とんぼ とまっているよ 竿の先 ※ 曲は昭和二年十二月十七日。詩は三木露風が七歳の時、実家へ帰つた母への慕情と幼少時に子守に背負われて風景を想い起こしながら作ったものである。